このシステムはＬＰガス（又は都市ガス）を燃料として、ガスタービンエンジンを駆動させて
５Kwの電力を作り出し、更にエンジンの排熱を利用して給湯（６５℃）するシステムです。。
作り出された温水は今回は５００Ｌのの築熱タンクに貯湯され、温度調節して、浴室、台所、
洗面、洗濯に使用されます。一度に多量の湯を使用した場合はボイラーで追い焚きされた湯が
使用できるしくみです。総合効率は今回導入のヤンマー製のインバーター式で約８７％です。
総合効率とは、例えば従来の火力発電所は一次エネルギー１００を発電効率３９％で電気に
変換し、送電線を通じて家庭に送電します。その時に送電ロスが４％あり、最終的に電気エネ
ルギーとして利用されるのが約３５％程度となり、この場合、総合効率は３５％ということに
なります。一方今回のマイクロガスコージェネレーションシステムの場合、一次エネルギーの
１００に対して電気エネルギーとして２７％、排熱利用の熱エネルギーとして５０％強を利用
するので、総合効率が約８７％となります。（ヤンマー製ＣＰ５Ｖ１）地球環境の保全、エネ
ギー問題の改善、社会貢献度の高さ等は相当のものです。三重県下では５Kwのマイクロガス
コージェネレーションシステムの導入は１棟目で、これからも増えていくと思われます。
１Kwの住宅用のシステムがもう少し安価（現在約７５万円ほど）にならないと住宅部分には採用
されずらいですが、居室床暖房、浴室床暖房と組み合わせて（条件にもなっていますが）取り入
れれば、団地単位採用とかであれば、ある程度普及されるのではと思います。
個人的には住宅では「燃料電池」の方が注目していますが。
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