先月、業界と国土交通省、経済産業省に一石を投じたテスト結果が、東京都生活文化局消費
生活部生活安全課から、発表されました。通称シックハウス法が施行されてから数年、人工的
に製造された塗料＜自然塗料＝安全なんてイメージが先行し、商品が宣伝・販売されているの
が現状ですよね。
実際、自分も自然塗料を使用してきましたし、図面で指定もしてきました。現場での空気を
採取して検査することもなく過ぎてきてしまいました。但し、施工中・施工後の当分の換気は
実施してきました。しかし、自然塗料自体には勿論ホルムアルデヒドは含まれていないのです
が、乾燥中に植物油中の成分が化学変化を起し、もともと含まれていないホルムアルデヒドが
発生して、その発生量が法基準値をオーバーしてしまう商品が市販されていることが、今回上
記課から発表された商品テスト結果で解りました。
平成18年11月にホームセンターなどで購入した７商品が検体ですが、商品名は今回は公表され
ていません。すごく残念です。対処しなければならない立場の人間として少し困惑しています。
そこで、我が事務所では、よく使用し、紹介している塗料メーカーに商品テストの結果のHP
をメールに添付して送信し、コメントを求め、返事を待っております。現場に於いては、塗装工
及び施主（施主施工が多いので・・）には作業中の換気を再度徹底してもらうと共に、仕上後
の乾燥期間中の換気も最低21日間以上心掛けてもらうこととしました。
勿論、自然塗料への信頼はかわりませんが、その他の材料でもそうなのですが、自然のもの
でも、人によってはアレルギーを起こしてしまうものもあるということ。全てが安全であると
いうことはないという認識を再度確認してしまいました。
最後に、下記をクリックしてもらいますと、商品テスト結果が見れます。「いわゆる自然塗料」
というタイトルで「テーマテスト」の中で発表されています。他に気になる項目のテスト結果
もありますので、一読されることをお奨めします。
◆◆商品テスト結果（pdf）by東京都生活文化局消費生活部生活安全課◆◆
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